あなたがもし留年して内定を取り消されたら。
Q.就活中に起こりうる最もショッキングな瞬間とは何か。
ハイ!
ぶっつけ本番のテストセンターでやらかしたとき!
面接に間に合わないとき!
面接で頭が真っ白になったとき!
民しゅう見たら自分だけ電話を待ち続けていたとき!
そうそう、こんなとき、就活生はショックを受け、背筋は寒くなり、目頭は熱くなり、世界は歪んで灰色に見える。
終わった!!って心のなかで叫ぶ。
けど、不正解。たかがその程度のショックだ。
選考は運とチャンスで満ちている。だから、失敗したときの気持ちの落差は小さい。
正解はこうだ。
A.想像してみてほしい。
第一志望の最終面接で人事社員とアツい握手を交わし、家族親戚は泣いて喜び、後輩からは尊敬の眼差しで見られ、内定祝と称される様々なプレゼントを頂き、卒業間近、仲良くなった同期と「この会社を盛り上げてやる!」と意気込んでいたところに、
留年が発覚したときの気持ちの落差を。
頭が真っ白どころじゃない。世界が灰色どころじゃない。
真っ黒だ。
期待という期待を裏切り、この世の誰にも顔向けできない瞬間、
視界がリアルに真っ黒に染まる。
「家に帰るまでが遠足です。」
「入社するまでが就活です。」
おとなになると、詰めの甘さが人生を狂わせることがある。
2017年3月1日、僕は留年をして、内定を失っただけではなく、家族の、同期の、先輩の、お世話になった社会人の方々の期待を一瞬で裏切った。申し訳無さに、いっそ殺してくれ!以外の言葉が浮かばない。
文句なしに、あの日は人生で最も絶望した日だった。
このブログを読んでいる皆さんは、もしかしたらこの真っ黒な世界に足を踏み入れてしまった人かもしれないし、これから踏み入れてしまいそう、という人かもしれない。
そんな読者の皆さんに一言。
大量に単位を残したまま、試験の結果に命運を託している読者の方々へ。
絶対に自力でなんとかしようとしちゃダメだ。今まで単位を落とし続けてきた人間が、急に一人で勉強して、生死を分ける期末試験を自信満々に解けるだろか。僕の場合はNOだった。
プライドを捨てて人に頼りまくらなきゃ、単位は来ない。単位と比べたらプライドなんて犬の糞レベルの価値しか無いことに気づいてほしい。
聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥。大抵の人間は、あなたが赤の他人であろうが、「単位が来なきゃ卒業できないんですうううう(´;ω;`)ブワッ」と言えば救いの手を差し伸べてくれるはずだ。
留年が確定し、内定を取り消された読者の方々へ。
ご愁傷様です、と言いたいところだが、内定を取り消されたからって死ぬわけじゃない。
でも、何もしなかったらチャンスの神様は簡単にあなたを見捨てるだろう。
まずは、誠実に内定取り消しと向き合うこと。
いくら恥ずかしくても、まずは就活中に世話になった人にはちゃんと謝ろう。これは必須事項だ。
あなたのBAD NEWSに、多くの人が失望し、気落ちする。でも、それは一時的な失望で、ちゃんと謝ってくれたあなたの再スタートを、彼らはきっと応援してくれる。
無論、周りに何も言わずに再スタートを切ろうものなら、彼らは一生あなたに失望し続けることになる。あなたは2度めの就活をたった一人で戦えるだろうか。
どん底のあなたにとって、彼らは再起のチャンスの源だ。チャンスの神様には前髪しかついてない。掴み逃したら後はないから、すぐに何らかの誠意を見せるべきだ。
僕の場合。
僕は1回目の就活で財閥系の総合商社から内定をもらい、親を嬉し泣きさせ、入社1ヶ月前に内定を失い、親を慟哭させた。
留年した経緯については割愛するが、端的にいうと一人で取っていた選択必修を落とし、単位が足りなくなったことが原因だ。
留年Xデーから3ヶ月後、2度目の就活を経て、僕はもう一度財閥系総合商社から内定をもらった。沢山の人に迷惑をかけたから、決して自慢できる話ではない。
ただし、この3ヶ月間、僕はやるべきことをやって、成すべきことを成した。
このブログでは、主にその3ヶ月間について書かせてもらう。内定を取り消されて、失意の中Round2を迎えた人にとって、少しでも励みになればいいと思う。